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「川崎幸病院」が6月に新築オープンへ、北米型ERを設置

社会医療法人財団・石心会(石井暎禧理事長・院長)は、2012年6月1日に川崎市幸区都町にある「川崎幸(さいわい)病院」を川崎市幸区区大宮町に新築しオープンする。
「救急車を断らない病院」を掲げ、専任チームが診療科を問わずに急患を受け入れる北米型救命救急室(ER)を設置し、年間1万台の救急車受け入れを目指す。
救急車現場滞在時間が近年連続して政令市中ワーストを記録した川崎市の汚名返上に向け“救急の最後の砦(とりで)”として全国のモデルにもなりそうだ。
新・川崎幸病院は敷地面積約3700平方メートル、建物は鉄筋コンクリート地上11階建て延べ床約2万1300平方メートル。
病床数は新病院開設に伴い閉院する中原分院の病床と合わせ265床。
これに市が「重症患者救急対応病院」を整備するため、国の特例を使って井田、川崎の両市立病院の病床を削って生み出した62床も、正式な国の許可を得て今年中に上乗せされる予定。
2階に設けられた北米型ERは600平方メートル。
救命処置用のベッド3床に加え、適応ベッドの満床を理由に救急を断らないようにするため、翌朝に入院病棟に移すまで患者をとどめ置くホールディングベッド14床を設置。
国内最高水準のスピードを持つ高速CT(コンピューター断層撮影装置)も備えた。
救急医や看護師の専任チームには、病院側が採用した救急救命士12人が配置され、消防との連携や転送などの業務を担う。
ER以外の特徴としては、地域の人がよりよい医療を受けられるよう、従来の診療科別の病棟から六つの疾患別・臓器別のセンターに改編。
各階ごとに消化器病、脳血管、レーザー治療、心臓病、大動脈、放射線治療の6センターに分かれた。
中でも大動脈は手術症例数で全国最多を誇る。放射線治療は8月から稼働予定で、東大病院と連携し、がん治療の高度な手術・化学療法・放射線の専門治療を行う。
開院を控えた20日、記念式典と内覧会が行われ、関係者や地元住民ら5千人が詰め掛けた。
式典で、石井院長は「地域で最高の医療水準を実現する病院を目指している。震災を受け災害用初期治療にも使えるようにした。署名では地元の多くの方に支援いただき感謝したい」とあいさつ。
市や市議会関係者からも大きな期待の声が寄せられた。
新病院は入院と救急外来、紹介外来のみの診療で、外来部門は従来通り川崎幸クリニック(幸区南幸町)が担当する。


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